ポケポケシーズン(A3a)考察.前編
5月29日のアップデートで新拡張パック『異次元クライシス』が追加されました!
このパックではポケモンUS/UMに登場するUB(ウルトラビースト)を中心として、
ポケポケ初のテーマ「ウルトラビースト」を持つカードが登場します。
そして、翌30日から開始したランクシーズンは3シーズン目となるA3aが幕を開けました!

そして私も無事マスターランクに到達する事が出来ましたので、今環境の現時点での
考察をしていきたいと思います。
1.主要な追加カードについて
何と言っても先ずはUB達について語っておかなければなりません。
EXカードではイマーシブにも採用された今弾の顔である<マッシブーンEX>と無限エネ破壊を持つTHE・BEAST<アクジキングEX>。そしてフェローチェ、カミツルギ、テッカグヤなど主要なビーストポケモンが名を連ねています。
発表当初は2エネ30点のマッシブーンのパンチがリオルのパンチ(2エネ40点)やカモネギのネギ(1エネ40点)に負けている事で「あれ?弱くね…?」と話題になっていました。
その他、たねポケモンを強制シベリア送りにする<虫よけスプレー>や安定100点の非EXポケモン<シルヴァディ>とそのラインを確定サーチできるサポーター<グラジオ>、
UB専用エネ加速<ルザミーネ>など戦略の幅が広がるカードが多く登場しました。

2.流行しているデッキ

ここからは対戦環境(ランクマッチ)について話していきたいと思います。
それぞれのタイプごとに代表的なデッキを選出し、汎用性、安定感、拡張性の三項目から評価をしていきます。
評価に関しては対ランクマを想定しています。また、評価は私個人の見解になります。ご了承ください。(対戦ランク帯は主にハイパー→マスボ帯ではありますが、そこまでランク帯によって使用デッキに差はないと思います。)
全てのデッキを紹介していると膨大な文量になってしますので、前後編に分けさせていただきます。
<草タイプ>
草では主にマッシブーンを主軸としたUBデッキ、非EXジュナイパーとフェローチェによるスナイプデッキ、前環境で強かったマスカ+スピアーorジュナイパーが使用されていました。
その中でも特にたねポケモン主体で構成されているUBデッキは事故率が少なく、大会でも多くの人が実績を出してランクマッチでも流行していました。

<強み>
動きとしてはフェローチェやカミツルギといった1エネで高火力を出せるポケモンでHPを削り、倒された後はルザミーネでマッシブーンを起動し勝ちに行くというシンプルなプランなのも扱いやすさに拍車をかけています。
デッキのカスタマイズとしてカミツルギ、フェローチェの枚数を調整してマーズやグズマを採用するなど、拡張性の高さも魅力の一つだと言えます。
<弱み>
数少ない欠点としては、炎タイプにめっぽう弱い事が挙げられます。後述する<リザードンEX>に対してリーフマントをつけたマッシブーンが170点ワンパン、<ズガドーン>に150点ワンパン、カミツルギとフェローチェが<ガオガエンEX>のやけど込みでワンパン等、明確に不利対面で勝ち辛い相手が存在します。
<評価>
以上のことを踏まえ、草UBデッキの評価は
汎用性 ★★★★
安定感 ★★★★
拡張性 ★★★★
総合評価は 90/100点とさせていただきます。
以後の評価はM-1方式でこのデッキを基準に考えていきます。
<水タイプ>
水に関しては、追加カードがマンタインとキバニアサメハダーの3枚のみという悲惨な状況…
ギャラやカスミで暴れまわっていた彼らは一体何処へ消えてしまったのだろうか。
辛うじて色違いゲッコウガが追加されたものの、テッカグヤによる盤面操作やシルヴァディのアグロムーブなど、不利対面が増えたことによって大幅にシェアを減らすこととなりました。使われてもギラのおまけですしね。
よって今環境は該当デッキ無しとさせていただきます。
ていうかなんでアシレーヌEXだけ来んのですかね?何ならレヒレとかでもよかったんですけど。

<炎タイプ>
炎デッキは草デッキの所でも書きましたが、UB草デッキのメタとして活躍しました。

<強み>
先行でも進化さえできれば150点を連発できる<リザードンEX>、やけどと3エネ140点の両刀使いでEXをメタるオドリドリに対しても勝負できる<ガオガエンEX>、新しく追加されたフィニッシャー<ズガドーン>など環境のデッキに対して対面不利が少なく前環境よりも相対的に強かった印象を受けました。
草UBの他にも鋼タイプの<ソルガレオEX>や優秀なサーチカードで様々なデッキに入る<マシェード>の進化前に採用されやすい草ネマシュなどにも弱点をつけるのでダメージレースで比較的優位に立てます。
<弱み>
欠点として、前環境で登場した強力なグッズ<ふしぎなアメ>に依存したデッキ構成は変えられず、手札事故が発生したり準備中にアカギやナツメの釣り出しによってゲームプランが崩壊させられるケースが存在します。
また、手札事故という点では強力なハンデスカードである<マーズ>や<レッドカード>といったサポートの認知が上がったことによって採用数が増え、不安定さは否めないと思います。
ですが、グラジオでデッキ圧縮と序盤の脆弱さを補うシルヴァリザや1-1-1進行で手堅く戦うシルヴァズガドーンなどの研究も進んでいることから今後の成長にも注目です。
<評価>
以上のことを踏まえ、炎デッキの評価としては
汎用性 ★★★★
安定感 ★★
拡張性 ★★★★
総合評価は 80/100点 とさせていただきます。
地味に炎の追加はズガドーン1枚のみで水よりも少ないんですよね。
一体どこで格差が生まれたのか。
<電気タイプ>
電気デッキでは、最初のターン終了時にエネ加速できる特製を持つ<ゼラオラ>や攻撃と同時にエネ加速し、実質2エネで90点をたたき出す<カプ・コケコ>、バトル場のポケモンから電気エネルギーを移植する<エレキコード>などアグロプランの超強化が入りました。


<強み>
シルヴァディとゼラオラがタッグを組んだシルヴァゼラデッキでは先行2ターン目からゼラオラ+ヒカリでシルヴァディの100点を出すことが可能であり、シルヴァミラーや進化を基軸としているデッキに対して展開を押し付けるムーブが強力です。
その他にも前環境で猛威を振るったオドリドリループ(通称オドループ)がエレキコードで容易になったり、優秀なサーチカード<マシェード>によってレアコイルなどを安定着地させて戦うデッキタイプなど非EXを中心に型が多く、幅広い戦略を持つことが魅力です。
<弱み>
欠点として、環境に多かったシルヴァミラーやEXのみのソルガレオEXなどを制しやすい反面、火力不足により<リーリエ>や<エリカ>の回復には苦戦を強いられます。
的確に火力を出す判断や盤面のコントロールが要求されるプレイング難易度が高いデッキであり、プレイングによって強さの振れ幅が大きい所が難点だと言えます。
<評価>
以上のことを踏まえ、電気デッキの評価としては
汎用性 ★★★★
安定感 ★★★
拡張性 ★★★★★
総合評価は 85/100点 とさせていただきます
オドリドリには環境を歪ませる力があります。
<超タイプ>
超デッキは前環境でも活躍していたギラテテフを主軸とし、今環境から追加された<ムーランド>を採用することによってムーランドの特性<ばんけんがお>で遅延しつつ、カプ・テテフの打点を上げ、ギラティナの準備もしていく三方良しの構えを実現するデッキが見られました。
ばんけんがおって口に出すとかわいいですよね。番犬がおーって。🐶

<強み>
1エネや2エネで細かい打点を出すUBデッキや一エネで準備できるリザードン、逃げエネが重いタイプ:ヌルなどにはムーランドの通りが良く、HP140でリーリエも対応可能ですから予想以上に脅威になりうるデッキでした。
<弱み>
欠点としてゲッコウガ、ダークライ、毒などのスリップダメージに弱い事や序盤をムーランドに依存しているため、進化できないと盤面で撃ち合うことが出来ない事が挙げられます。加えて、明確な天敵が存在しており、環境でもかなり幅を利かせているシルヴァラムパにはなすすべもなく敗北します。理由として、高打点高耐久のラムパルドをスナイプする難易度が他のデッキに比べて高く、ムーランドはワンパン、テテフの通りも悪い、ギラティナもラムパの返しでワンパンされる、と兎にも角にもラムパの事故を祈る以外に勝ちの目が薄い対面です。目立った有利も存在しないのでメタゲーム的にもこのデッキにこだわる理由はあまりありません。
<評価>
以上のことを踏まえ、超デッキの評価としては
汎用性 ★★★
安定感 ★★★
拡張性 ★★
総合評価は 70/100点 とさせていただきます
ギラティナはホンマに寿命長いっすね。あとテテフは紙の方のポケカでも猛威を振るったので今後EXで来てほしいです。
と、書き連ねてきましたが長くなってきてしまったのでここで少しブレイクタイム。
残りのタイプと環境攻略は後半に持ち越します。それでは。